水について考える、夏の週末
「猛暑」といわれた平成22年の夏、「水」の大切さを体感した人も多かったのではないでしょうか?TIAでは「水」をテーマに3回連続の国際理解教育セミナーを開催しました。
映画「ブルー・ゴールド 狙われた水の真実」の上映会と2回のワークショップを通して、今や石油に匹敵するほどの価値ある資源として人々の争いの元にもなり、また、地球温暖化よりも切実に、私たちの生死に関わる問題でもある「水」を様々な切り口から見ていきました。
第1回 映画「ブルー・ゴールド 狙われた水の真実」上映会
日 時: 2010年8月21日(土)午後2時~4時
参加対象: 中学生以上
参加人数: 60人
講 師: TIA職員
内 容: 映画「ブルー・ゴールド」は世界で起きている様々な水を巡る争いを取り上げ、私たちの現在の水の使い方に警鐘を鳴らしています。例えば、ボトル・ウォータービジネスで世界中から人類の財産である水資源を独占しようとする企業の存在。映画を見た参加者は、「日本は水が豊富で水の危機は実感できないが、世界で起きている現実に驚いた。水は人権、共有財産であるという意識を多くの人に持ってもらう機会がもっとあるといい。ペットボトルの購入について考え直したい」等、それぞれが水の存在に対しての危機感を感じ、何か行動を起こすきっかけになったのではないでしょうか。
ワークショップ「水の教室 ~21世紀は水の時代“水はだれのもの?”」
第2回 「海外の水あちこち事情」
日 時: 2010年8月22日(日)午前10時~正午
参加対象: 中学生以上
参加人数: 10人
講 師: 木川梢(水問題ファシリテーター)
内 容: 参加型でより深く「水」の現状について学びました。私たちが使用可能な生活用水と言われる淡水に視点を当て、地球規模での水問題について事例やアクティビティを通し学びました。講師によると水問題とは「良質な水の減少」・「降雨の偏り」・「水へのアクセスの不平等」のことであり、2025年までに世界人口の3分の2が水不足を経験するという国連の予想もあるそうです。
第3回 「商品化される水」
日 時: 2010年8月22日(日)午後1時半~4時
参加対象: 中学生以上
参加人数: 10人
講 師: 木川梢(水問題ファシリテーター)
内 容: 身近なペットボトルの水を取り上げました。味、安全性、環境への負荷についてのペットボトル水と水道水の比較では、意外な結果に参加者も驚き、日本の水道水の質の高さを再確認したようです。近年、水を希少性のある商品として扱う水ビジネスが盛んになり、ビジネスチャンスだとも言われているそうです。しかし、人間が生きるために絶対不可欠な水は“人権”ではないのか?人類の公共財産ではないのか?という意見もあり、今後、この議論が高まるだけではなく、実際に日常生活に支障が出てくる人も増えるのではないかと懸念されます。
最後に「地球上のすべての人が、生きるための水にアクセスできるようにするにはどうすればいいのか?日本にできることは何か?」について意見交換をし、3回の連続講座の締めくくりとしました。限りのある資源としての「水」、大切にしていきたいものです。