とよた日本語学習支援システムについて

はじめに

豊田市は2008年度より名古屋大学、豊田市国際交流協会、地域コミュニティ、企業の協力のもと、「とよた日本語学習支援システム」の構築、普及に取り組んでいます。

目 的

このプロジェクトでは、地域コミュニティの維持・向上を目的として、豊田市内に在住または在勤の外国人が円滑な日常生活を営むために最低限必要な日本語能力を習得することを支援する包括的なシステムを構築・普及することを目指しています。

また、外国人住民と日本人住民の接触機会を増やし、相互理解の促進および双方のコミュニケーション能力の向上を支援し、多文化共生社会の実現に寄与することを目的としています。

さらに、プロジェクトの成果及びシステムの構築プロジェクトを外部に発信することで、ほかの自治体および国レベルでの取り組みに繋げていきます。

沿革

とよた日本語学習支援システムは、2007年度に実施した予備調査の結果に基づき、2008年度から2年間で、豊田市内に在住、あるいは在勤の外国人が円滑な日常生活を営むために最低限必要な日本語能力を習得することを支援する包括的なシステムを構築してきました。

そして、2011年3月にシステム運営の指針となる「日本語学習支援ガイドライン」を公開し、本格的な運用・普及を開始しています。

2007年度 ◆予備調査等の実施
◆企業内で日本語学習を支援するボランティアの養成講座を開催
◆企業内での日本語教室(2社)を施行実施
2008年度 ◆学習支援の基本方針策定
◆試作カリキュラム・試作ガイドライン・試作教材の策定・評価
◆地域・企業内教室開設に向けた検討・調整
◆とよた日本語能力判定テスト試作・試行
◆プログラムコーディネーター・日本語パートナー・とよた日本語能力判定テスターの育成
◆e-ラーニング用web教材試作
◆モデル教室の実施、学習効果等の調査・分析
2009年度 ◆日本語能力レベル判定基準・判定方法の策定
◆試作カリキュラム・試作ガイドライン、試作教材の改良及び本格運用に向けたモデル教室の評価・改良
◆試作web教材の効果等調査・改良
2010年度 上位レベルの試作カリキュラム・学習支援方法の策定
2011年度 ◆ガイドラインを公開、本格的な運用・普及の開始
◆コンピュータを利用した「とよた日本語能力判定試験レベル判定テスト」の試作・試用・評価
◆e-ラーニングコンテンツの充実
 モバイル・デバイスを利用したe-ラーニングコンテンツの試作
2013年度 ◆導入教育カリキュラムの追加
 地域の制度、生活ルール等に関する知識の習得を支援する日本語教室及び映像教材の開発
2015年度 導入教育カリキュラムビデオ完成
2020年度 名古屋大学から豊田市国際交流協会へ運営を移管

教室開講実績

2010年度 企業3:東陽精機(株) (株)メイドー (株)東海理化
地域3:(公財)あすて 保見団地 外根団地
2011年度 企業2:東陽精機(株) (株)メイドー
地域3:(公財)あすて 保見団地 外根団地
2012年度 企業3:東陽精機(株) (株)東海理化 西垣工業(株)
地域2:(公財)あすて 保見団地 
2013年度 企業1:東陽精機(株)
地域2:(公財)あすて (公財)豊田市国際交流協会
2014年度 企業1:東陽精機(株)
地域2:(公財)あすて (公財)豊田市国際交流協会 
2015年度 企業1:東陽精機(株)
地域2:(公財)あすて (公財)豊田市国際交流協会
2016年度 企業1:東陽精機(株)
地域3:(公財)あすて (公財)豊田市国際交流協会 豊田市立西保見小学校
2017年度 企業1:東陽精機(株)
地域3:(公財)あすて (公財)豊田市国際交流協会 豊田市立西保見小学校
2018年度 企業3:東陽精機(株) (株)明和eテック (株)協豊製作所
地域3:(公財)豊田市国際交流協会 豊田市立西保見小学校 西保見小学校プレスクール
2019年度 企業2:東陽精機(株) (株)アバンセ
地域3:(公財)豊田市国際交流協会 豊田市立西保見小学校 西保見小学校プレスクール